私は、英語以外に大した取り柄がなく、履歴書に書けるアピールできるスキルもTOEICのスコアくらいです。
そんな私でも、TOEIC860点を超えたあたりから転職サイトでオファーを受けるようになり、TOEIC900点を獲得して以降は魅力的な転職先の紹介を受けるようになりました。
現時点では、学生時代から目標にして入社した業界で働き続けることを選び転職には至っていませんが、TOEICでハイスコアを取得してから、「TOEIC転職」の可能性をひしひしと感じているところです。
この記事では、TOEIC900点を獲得することが就職や転職に有利になる理由と、TOEIC900点を獲得しているからこそ、注意すべき点を紹介します。
理由(1)英語転職で足切りされないから(TOEIC900点は当たり前という業界も)
『「上場企業における英語活用実態調査 2013年」報告書(PDF)』によると、「グローバル化に伴う業務遂行に必要なTOEICスコア(国際部門)」としてTOEIC750点(平均)とされています。
このTOEIC750点は「平均」のスコアであるにも関わらず、TOEICスコアを活用して転職を紹介するサイトでも紹介されていることが多いです。
しかし、この「平均」というのがミソで、国際部門に期待するTOEICスコアを900~990点と答えた企業は「11.1%」もあったのです。
つまり、TOEICスコアで900点以上を期待する企業も1割もいることから、TOEIC900未満では応募できない、履歴書に書いたTOEICスコアで落とされてしまう可能性があるのです。
逆に言うと、TOEIC900点を取得しておけば、英語が応募要件となる転職において、「足切りされることはなくなる」のです。
業界によっては、「TOEIC900点は当たり前」ということもありますが、その場合は面接で英語力が問われると覚悟しておきましょう。
英語力をアピールして転職したいのであれば、自分で好きなように転職案件を選べるように、是非TOEIC900点を獲得しておきましょう。
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理由(2)英語を学ぶ意欲でアピール&差別化できるから
プライベートの時間で勉強を続け、英語の勉強を続けている人は、ほんの一握りです。
そして、TOEICのスコアを900点まで上げるためには、かなりの長期間継続して勉強が必要です。
「TOEICスコアアップに必要な勉強時間まとめ【スコア別】」でも紹介していますが、TOEIC650点から850点まで200点スコアアップするためには、500時間は必要とされています。
650点から850点までのスコアアップには、1日2時間勉強しても250日(=8~9か月)は必要で、900点までアップさせるには更に時間を積み上げなくてはなりません。
数字だけを見るとそれ程難しくないように思えるかもしれませんが、仕事が残業続きであったり、子育てが忙しかったり、趣味の時間に割いたりと、「英語を勉強できない理由」はいくらでもあるのです。
その中で、毎日2時間の英語の勉強を半年から1年継続することができるという人は、そう多くはありません。
TOEIC900点を獲得するために、それだけ勉強を継続できる、努力できる、頑張れるというイメージを持たれる可能性が高いです。
日本人で英語ができる人は少なく、TOEIC900点以上を獲得しているのは、受験者のうち約3%と言われています。
また、TOEIC900点以上は、受験者の上位約3%に入るということですので、TOEIC700~800点台のスコアに対するイメージとは決定的に異なります。
TOEICで差別化を図りたいのであれば、900点以上でなくてはならないのです。
理由(3)優先的に転職先を紹介してくれるから
TOEIC900点以上を持つ人材は、受験者の約3%ですので、それだけ希少価値が高いです。
英語力を求める企業にとって、TOEIC900点を獲得している人材はノドから手が出るほど欲しい人材なのです。
転職エージェントは、転職を成約させた数が自分の成果になりますので、転職成功率の高い転職希望者を優先します。
自分で企業を探して履歴書を提出して地道に転職活動をするのも良いですが、より効率的に転職活動をするためには、転職エージェントを活用した方が転職成功率が飛躍的に高くなります。
ただ、注意点として、TOEIC900点を獲得していても英語能力だけで転職できるとは思わない方が良いでしょう。
あくまで、他の経験やスキルとTOEIC900点の掛け合わせで、あなたの価値が決まるのです。
英語だけが出来れば良い転職案件は多くありませんし、TOEICだけでは高い英語力を示すことはできません。
つまり、英語力を磨くことも大切ですが、学生であれば本分の勉強や研究をきっちりやること、仕事をしているのであれば、履歴書で書けるような本業での成果をきちんと出しておくことが大切です。
TOEIC900点は、あなたの本業での経験やスキルを引き立たせるスパイスのような存在なのです。
注意点(1)企業が欲しいのはTOEIC900点相応の「英語力を持つ人」
企業が欲しているのは、TOEIC900点というスコアを持つ人材ではありません。
TOEIC900点というイメージに見合うだけの英語力を持つ人材です。
そのため、TOEICで測ることのできる能力以外のスピーキング、ライティングも並行して鍛えておくことが望ましいです。
まずは、自分の英語力を「冷静に」見直しておきましょう。英語を話す力に自信はありますか?
TOEIC900点を獲得しても、十分に話せない人はいますので、現時点で落ち込む必要はありません。
もし、話すことが苦手であれば、オンライン英会話などを活用してトレーニングを積んでおきましょう。
残念ながら、TOEICハイスコアの人でもメールが友達とのチャットのような人、スピーキングもビジネス英語ではない人は多数います。
TOEIC900点に見合うだけの英語運用能力を身につけておかないと、うまく転職できてもその後に苦労するかもしれません。
スピーキング力は一日ではアップできませんので、TOEIC900点を目指しながら、ビジネス英語に特化した「」などでビジネス英語を徹底的に鍛えておきましょう。
注意点(2)自分の経験の棚卸しをしておくこと
TOEIC900点あっても、英語能力だけで転職できる可能性は高くありません。
経理、営業などの経験や、WEBサイト運営、プログラミングのスキルとの掛け合わせで、TOEIC900点の希少価値が高まり、転職に繋がるのです。
あるいは、英語だけで転職するためには、英語を活用してどれだけ成果を出して来たかが重要です。
しかし、これらのスキルを自分自身で分析して、転職活動の経歴でアピールすることは難しいです。
転職エージェント、特に英語転職に強いエージェントを活用して自分の経験を棚卸ししておきましょう。
自分では大したことがないと思っていた経験でも、実は転職市場では重宝されるという可能性もあります。
すぐに転職が難しい、自分の希望する条件と合わないという場合には、どんな経験やスキルを身につけて行けば良いかアドバイスももらえるでしょう。
まとめ
この記事では、TOEIC900点が就職・転職に有利になる理由3つと注意点2つを紹介いたしました。
改めてその理由と注意点を紹介しておきます。
理由(2)英語を学ぶ意欲でアピール&差別化できるから
理由(3)優先的に転職先を紹介してくれるから
注意点(2)自分の経験の棚卸しをしておくこと
TOEIC900点は、必ず転職に有利になりますので、是非とも目指してほしいです。私がTOEIC900点を獲得した際の勉強法はこちら>>TOEIC900点達成する勉強法[再チャレンジからの目標達成]