【TOEIC Part7対策】リーディング長文読解の音読勉強法 解くコツ

TOEIC Part7 長文読解問題の出題パターンと勉強法 リーディング対策

Part7は長文読解問題で、とにかくボリュームが多く、最後まで解き終わらない人が続出するTOEICの最後の砦(とりで)です。

この記事を読めば、Part7の問題パターン、解き方のコツ、勉強方法がわかります。

TOEIC全問題の1/4(4分の1)を占めるPart7を攻略して、ハイスコアを目指しましょう!

なお、サイト管理人がTOEIC900点を達成した時に使った教材は「スタディサプリENGLISH」です。詳しくは、「【TOEIC900取得】スタディサプリENGLISHの効果を評価&レビュー【口コミで人気】」の記事で紹介しています。

【リーディング】TOEIC Part7長文読解問題とは(概要)

・全54問
・ボリュームが多い(速読力が必要)
・形式は、文章、テキストメッセージ、メールなど

Paart7は全54問

Part7は全54問出題されます。
リーディングは100問ですからその半分以上、TOEIC全200問の1/4(4分の1)以上を占めます。

英文が1つの「シングルパッセージ」、英文が2つの「ダブルパッセージ」、英文が3つの「トリプルパッセージ」が出題されます。

・シングルパッセージ 10題(29問)
・ダブルパッセージ 2題(10問)
・トリプルパッセージ 3題(15問)

 

ボリュームが多い(速読力が必要)

英文も多い、設問数も多い、とにかくボリュームに圧倒されるのがPart7です。

最後まで解ききれない人が続出で、管理人がTOEIC900点を獲得した時も、最後までギリギリ(無理やり)解き終わったという感じでした。

最後まで解くためには、かなりの英文の速読力が求められます。

形式は、文書、手紙、メール、チャットなど

出題される文書は多岐にわたります。

特に、最近の傾向としては、チャット形式(LINEの画面のようなもの)も出題されるようになりました。

メッセージを送った日時が関係する設問が出たりしますので、普段からLINEなどのチャット形式に慣れていないと戸惑うかもしれません。

・お知らせ文書:イベント案内、報告書、広告、イベント告知、社内文書など
・手紙・メール:仕事の問い合わせ、クレーム対応、社内通知など
・テキストメッセージ(チャット形式):依頼関連、プロジェクトの進捗確認、アポイントなど
・WEB関連:インターネット上の記事、コメント画面、評価など 等々

Part7 設問のパターン

・文書の目的、内容
・情報捜索
・選択肢照合(NOT問題、情報集中、情報分散)
・語彙(文脈)
・意図を問う
・文の挿入位置

文書の目的、内容

例題 What is the notice mainly about?
(お知らせは何についてですか)

例題 What is the purpose of the e-mail?
(Eメールの目的は何ですか)文書の目的、内容を問われる設問は、出題頻度も高いので、問われる前提で文書を読みましょう。

このほかにも、文書が誰向けのものであるか問われたりしますが、文書の内容を理解していれば、答えられるものです。常に意識しておきましょう。

情報捜索

例題 What did Ms. Sato do after she got phone call from Mr. Yamada?
(山田さんから電話を受けた後、佐藤さんは何をしましたか)

設問の中にあるヒントを元に文書を確認して、情報を捜索する問題です。

例えば、上の例題では、電話というキーワードを元に情報を捜索します。

文書がEメールや手紙の場合は、差出人と宛先の名前に注意して読みます。

細かい日付などが問われることもあります。(~したのはいつかという問題で、選択肢に日付が並ぶ)

選択肢照合(NOT問題、情報集中、情報分散)

例題 What is NOT mentioned about the company Ms. Saito work for?
(佐藤さんが働いている会社について正しくないことは何ですか)
例題 What can be inferred about Mr. Kato?
(加藤さんについてどんなことがわかりますか)選択肢ひとつひとつを文書で検証する必要があるので、とても時間がかかるのが「選択肢照合」の設問です。

一か所(ひとつの段落)に情報が集中している問題もあれば、文書全体に散りばめられていることもあります。

語彙(文脈)

例題 In the e-mail, the word “lapse” in paragraph 2, line 5, is the closest in meaning to
(第2段落5行目にある”lapse”という単語に最も近い意味は)

文書中にある一つの単語の意味を問う設問で、選択肢の中から意味に合うものを選びます。

以前はその単語を知っていれば解ける設問でしたが、選択肢に同義語が並んでいる場合もあります。

文脈を見た上で解かないと、見事にヒッカケに遭い、間違えることになりますので注意します。

ちなみに、上の例題のlapseという単語は、うっかり間違えるとか、失効するという意味を持つ単語ですが、単語の意味を知らなくても、文脈から推測できれば、正解にたどり着けます。

意図を問う

例題 What does Ms. Oda mean when she writes, “I see”?
(小田さんが “I see” と書いた時、何を意味していますか)

リスニングのPart3とPart4で問われるものと同じ意図を問う問題で、文中にあるフレーズの意図を前後の文脈から推測する問題です。

チャット形式のテキストメッセージの一部をピックアップして問われるものです。

文の挿入位置

例題 In which of the positions marked (1), (2), (3) and (4) does the following sentence best belong?
“I am interested in purchasing your book”
((1)(2)(3)(4)と記載の箇所のうち、次の文が最もふさわしいものはどれですか。”あなたの本を購入することに興味があります”)文書の中に(1)(2)(3)(4)と書いてある箇所があり、どこに一文を挿入するのが適切か選ぶ問題です。

この設問がある場合は、先に” “内の一文を読んでおいて、(1)~(4)のどこに入りそうか意識しながら文書を読み進めます。

Part7 解き方のコツ

・先に設問を見る
・必ず本文は全部読む
・速読力を身につける
・設問のパターンを知る(慣れる)

先に設問を見る

リスニングのPart3とPart4と同じように、設問を先に読んで何が問われるか理解した上で文書を読み始めましょう。

設問を頭に入れて文書を読み進め、該当する箇所が来たら選択肢から答えを選びます。

はじめは、設問のパターンを知らないので、1~2つしか記憶できないですが、慣れてくると3~4つの設問を覚えておけるようになります。

文書が複数(2文書、3文書)ある場合は、文書を順番通りに読んでも、設問の答えが順番通りに見つからないことが多いので、いくつかまとめて頭に入れる必要があります。

必ず本文は全部読む

以前は設問を頭に入れて、文書を「飛ばし読み」して答えを選ぶことができました。

今のTOEICでは本文は全部読まないと、正確に答えにたどり着けません。
巧妙に作られたヒッカケ問題に引っかかる可能性があるからです。

必ず、本文は全部読むようにして、飛ばし読みといった技術には頼らないようにしましょう。

設問のパターンを知る(慣れる)

先に紹介しているように、設問にはパターンがあります。

実際には、もっとバリエーションがありますので、あらゆる設問に触れて、慣れていくことが近道です。

単に設問を解くだけでなく、「この設問はこのパターン」と自分の中にストックしていくことが大切です。

速読力を身につける

読まなくてはいけない文章は多い、でも全文読まなくてはならないとなると、英文を読むスピードを上げるしかありません。

一朝一夕で上がるものではなく、地道なトレーニングを続けて、時間をかけてようやく上がるのが速読力です。

具体的には、本文の音読トレーニングが有効です。

TOEIC Part7の勉強法

・本文中心のトレーニング
・問題解く→精読→音読(スローリーディング&ボソボソでOK)
・文法苦手なら先に復習
・多読(数をこなす)
・毎日解く

本文中心のトレーニング

勘違いをしている人が多いのですが、問題を多く解いて、答え合わせをして、解説を見るだけでは、力はつきません。

問題を解き終わった後に、必ず本文を中心としたトレーニングをみっちりやってください。
スピードを身につけるのが目的ですが、トレーニングでは速読ではなく、「精読」そして「音読」が中心になります。

問題解く→精読→音読(スローリーディング&ボソボソでOK)

Part5とPart6の勉強法でも紹介しましたが、次の手順で勉強を勧めます。

①時間を意識して解く
②時間無制限で解く
③解答解説を見て解き方を理解する
④全文を精読する(文構造理解と単語調べ)
⑤音読する
⑥一つの問題集を繰り返す

Part7の勉強法で特に重要になるのが、④の精読と⑤の音読です。
本文はもちろんですが、設問と選択肢も精読と音読することで、どんどんパターンが身についていきます。


④全文を精読する(文構造理解と単語調べ)
解答解説を見て解き方を理解した後は、文章全てを精読します。

主語+動詞+目的語といった文章構造を確認し、知らない単語の意味と品詞、発音を調べます。文の意味を正確に理解できれば、精読できていることになります。

⑤音読する
精読をした後、最後に必ず音読をします。
途中で噛んだりすることなく、自然にサラサラと発音できるようになるまで、繰り返し音読します。

音読を繰り返すことで、速読力がついてきますので、このトレーニングを大切にしてください。

精読をせずにいきなり音読をするのは、砂漠に水をまくのと同じですのでやめましょう。

自分で理解をしていない文章を音読しても意味はありませんので、精読の際に、構文を理解し、知らない単語は意味と発音をチェックしましょう。

音読の際、読みながら文章の意味が取れているが、チェックしながらやりましょう。

文法苦手なら先に復習

文法に苦手意識を持っているのであれば、Part7の勉強法に入る前に、基礎文法を復習した上で、Part5とPart6の勉強を先に行いましょう。

関連 【TOEICPart5・6】短文・長文穴埋め問題(文法問題)対策 勉強法

多読(数をこなす)

質の高いトレーニングをしている前提ですが、数をこなすことで、文章のパターンがわかってきます。

量をこなすことで、文書の冒頭を見ただけでオチがわかるようになり、どんな設問が問われるか推測できるようになります。

毎日解く

最後は、文章を毎日解くということです。
どんなにトレーニングを積んでも、1日でも休んでしまうと力が落ちてしまいます。

毎日1題だけでも良いので、継続して解き続けることで、長い英文を読むことが日常になり苦にならなくなります。

まとめ

今回は、TOEICリーディングパート、最後の関門になるPart7のパターンや勉強法を紹介しました。
問題を解いて終わりというトレーニングはもう終わりにして、精読&音読のトレーニングを積んで、力をつけていきましょう。

他のパートについては、「TOEIC900点獲得したのでPart別対策と解き方のコツまとめ【全パート】」でまとめています。

なお、管理人は、TOEICで900点を獲得しています。その時のリーディングスコアは420点と決して高くはありませんが、リスニングで480点を達成できたのは、間違いなくスタディサプリのお陰です。

Part7も含めて各パートの対策はもちろん、基本的な英文法の復習もできます。

楽しくTOEIC対策の勉強ができるアプリですので、TOEICを初めて受ける方にもハイスコアを目指している方にもオススメです。

「スタディサプリENGLISH」については、こちらの記事で紹介しています。

 

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