【TOEIC Part3・4】長文リスニング問題のパターンと解き方のコツ

TOEIC Part3 Part4 長文リスニング問題 パターンと解き方のコツ リスニング対策

TOEICのPart3・4はリスニングセクションの中でも問題数が最も多いパートで、得意分野にすればハイスコアが近づきます。

この記事では、TOEIC Part3とPart4の出題傾向を分析しつつ、TOEIC900点(リスニングスコア480点)の管理人が解き方のコツを伝授します。

サイト管理人がTOEIC900点を達成した時に使った教材は「スタディサプリENGLISH」です。詳しくは、「【TOEIC初心者】スタディサプリENGLISHの評判レビュー【900点】」の記事で紹介しています。

【リスニング】TOEIC Part3・Part4の共通点

・設問と選択肢が印字
・ボリュームとスピードに圧倒される
・タイムコントロールが重要
・慣れれば安定する
・設問と選択肢が印字

設問と選択肢が印字

Part3とPart4では、設問と選択肢が問題用紙に印刷されています。

Part1は写真が印刷されていますが、Part2には何も問題用紙に情報がありません。

この印刷された設問(と選択肢)をいかに活用できるかが、攻略法のカギになります。

ボリュームとスピードに圧倒される

Part3とPart4のボリュームは、Part1Part2と比べてかなり多く(音声が長く)なります。

Part3とPart4の会話文は約40~50秒程度あり、Part2の15秒程度と比べて3倍程度あります。

また、Part3では複数人での会話が展開されるため、テンポが早く感じられ、そのスピードについていけなくなる人が多いです。

このあたりは、TOEIC教材を使って、本文を中心にトレーニングしていくことで、必ず対処できるようになります。

タイムコントロールが重要

Part1Part2とは違い、Part3とPart4には設問と選択肢が問題用紙に印刷されています。
このため、音声が再生される前に、問題の先読みができ、事前の準備が可能です。

この事前の準備ができるかどうかで、正答率は大きく変わります。

ハイスコアの人は、必ず設問の先読みをしています。

立て続けに会話と設問が再生されるなか、タイムマネジメントをして、問題の先読みをする時間を確保します。

音声の流れ 自分の動作
Part3のdescription再生中 設問3つの先読み
会話文再生 聞くことに集中(設問は解かない)
設問1,2の音声再生 音声は聞かず、設問1,2,3を解答

(マークシートは塗りつぶさずに印だけ)

設問3の音声再生 次の会話文の設問3つの先読み

(以下、リズムを絶対に崩さずに13会話×3設問を解ききる)

難しく感じるかもしれませんが、トレーニングすれば必ずできるようになります(実践済み)。

慣れれば安定する

Part3・Part4は長い時間のリスニングで苦手にする人が多いですが、出題される会話の話題と設問で聞かれることはパターン化されていますので、慣れれば得点源になります。

目安として、テスト10回分できっちりトレーニングすれば、毎回安定してハイスコアが期待できます。

リスニングの約4割を占めるPart3、3割を占めるPart4を得点源にできると、一気にハイスコアへの道が開けてきます。

【リスニング】TOEIC Part3 会話問題の特徴(概要)

・全39問出題(13会話×3設問)
・単語は比較的簡単
・会話表現に注意(省略など)

全39問出題(13会話×3設問)

TOEICのリスニングセクションのなかで、もっとも問題数が多いのがこのPart3です。
全部で13の会話問題が出題され、それぞれ3問ずつ設問が用意されています。つまり、全部で39問あります。
Part1 6問
Part2 25問
Part3 39問
Part4 30問
全部で100問あるリスニングのうち、39問と約4割を占めていますので、Part3を攻略できると、TOEICのリスニングでハイスコアが期待できます。

単語は比較的簡単

他方で、使われる単語は、Part4と比べて簡単なものが多いです。(Part4の方が、固い表現が多く、難しい単語が使われる)

このため、Part3の複数人で展開される会話のテンポに慣れることで、スコアアップはしやすくなります。

会話表現に注意(省略など)

会話ならではの表現、例えば、主語や動詞が省略されるなど、慣れないと戸惑うことがあります。

これも、会話の流れをきちんと理解しておくことで、何が省略されているかわかるようになります。

【リスニング】TOEIC Part3の出題パターン類型

・二人会話(9~10会話)
・三人会話(1~2会話)
・図表(2~3会話)

二人会話(9~10会話)

Part3で最も多いのが、二人での会話(男女一人ずつ)です。

13の会話出題されるうち、二人での会話は9~10題を占めます。

Part3の中でも、簡単な問題ですので、ここを得点源にします。

三人会話(1~2会話)

新形式になって出題されるようになったのが、三人での会話です。
男女男、女男女のどちらかのパターンで出題されます。

登場人物が増えてパニックになりやすいです。

Part3で出題される13会話のうち、1~2題が三人会話と、出題数は少ないです。
苦手な場合は、設問3つのうち、1~2つを取りに行く(1~2つは捨てる)のもアリです。

図表(2~3会話)

最もPart3で難しいのが、図表問題です。新形式になって2~3題出るようになりました。

会話を聞いて、問題を解き、図表との関連性を確認するため、マルチタスクが求められる上級者向けの問題です。

ただ、図表関連の設問は、3つの設問のうちの1つだけですので、リスニングで400点に届いていない場合は、他の2つの設問を取りに行く(図表関連の設問は捨てる)のもアリです。

Part3 会話問題の出題テーマ

バリエーションはあるものの、Part3で出題されるテーマ(会話の内容)にはパターンがあります。

どのような内容が出やすいか事前に理解しておくことで、かなり理解力が高くなります。

・企業間(B to B):配送トラブル、料金関係、地図関係、ケータリング手配など
・お店と客(B to C):サービス申込、旅行手配、クレーム対応(故障)、商品への問い合わせ、リフォーム関連、チケット関連など
・社員間(S to S):在庫の確認、資料の準備、予定の変更、採用関係など

【リスニング】TOEIC Part4 説明文問題の特徴(概要)

・全30問出題
・固い表現(公式なアナウンス等)が使われる
・話すのは一人だけ

全30問出題

Part4は、説明文音声が10セット流れ、それぞれ3つずつ設問がある全30問のパートです。
Part1 6
Part2 25
Part3 39
Part4 30
リスニングパートは100問ありますので、ちょうど30%を占めます。
リスニングでハイスコアを獲るためには攻略が欠かせないPartです。

固い表現(公式なアナウンス等)が使われる

Part4は、会議の一部であったり、空港でのアナウンスであったり、公式な場面がテーマになっています。

このため、使われる表現や単語はPart3よりも難しく感じられます。

話すのは一人だけ

Part4で話すのは一人だけです。

Part3と違い、複数の話し手が出てこないため、比較的話についていきやすいです。

一人で話されるため、少しスピードが早く感じられるかもしれませんが、Part3よりも対処しやすいので、Part3よりも先にPart4のトレーニングを進めるのも効果的です。

【リスニング】TOEIC Part4 説明文問題の出題テーマ

・電話のメッセージ
・会議の一部分
・空港等のアナウンス
・ラジオ放送
・オリエンテーション

電話のメッセージ

電話のメッセージも話し手が誰かによって、テーマが変わってきます。

店→客のパターンでは、予約内容やスケジュールの変更、客→店のパターンでは、クレーム(商品の故障など)などがあります。

この場合、変更点の前後を頭の中で整理しながら、説明文を聞く必要があります。
かなりピンポイントで設問を聞かれる場合がありますので、設問の先読みをしておかないと、正解を選ぶのが難しくなります。

会議の一部分

会議の冒頭部分を抜き出して、新しいスタッフの紹介をしたり、新商品、営業成績やシステムの変更について説明するのが鉄板ネタです。

この場合に設問で聞かれやすいのは、話し手(聞き手)が誰かです。

例えば、営業成績の説明をしている内容であれば、営業部門の責任者が正解になります。

あとは、新しいスタッフの説明を散々して、「さて、本題の~に入ります」というところで音声が終わり、設問でこのスピーチの本題は何かと聞かれたりします(新しいスタッフの紹介が本題ではないパターン)。

空港等のアナウンス

これも頻出テーマですが、公共の場でのアナウンスも良く出題されます。

空港でのアナウンスであれば、フライトやゲートの変更、ショッピングモールでのアナウンスであれば、お得な情報(セールやクーポン)などがテーマになります。

お得な情報であれば、誰にとって、どのくらいお得なのか(割引率やクーポンがいつ使えるか等)の具体的な数字やスケジュールなどが設問で聞かれやすいです。

ラジオ放送

ラジオ放送といっても、地域のニュース(イベント紹介など)、ビジネスニュースや番組紹介と、テーマは多岐にわたります。

地域ニュースであれば、天気の話(雨の場合はどうなるか)、ビジネスニュースであれば、紹介企業の業種(製品)などが問われやすいです。

それぞれのテーマでも、聞かれるパターンは決まっているので、問題を解いていると、このパターンかとわかってきます。

オリエンテーション

旅行のツアーにおける、オリエンテーションの内容も頻出テーマのひとつです。
一日の行程を説明して、どこに行くかやお昼はどうするかなどが聞かれます。

自分もそのツアーに参加するつもりになって、この見学先は面白そうだなとか、行きたくないなとか、感情移入して聞いてみると意外と設問のポイントが頭に残りやすいです。

 

【リスニング】TOEIC Part3&Part4の設問パターン

Part3とPart4では、それぞれの問題で3つずつ設問が設定されています。
設問の種類は、大きく全体問題と個別問題に分けることができます。
全体問題
(主題)What are the speakers talking about?
(目的)What is the purpose of this phone call?
(場所)Where are the most likely the speakers?
(理由)Why is the man calling?
個別問題
(行動)What will the man do next?
(依頼)What does Mr. Kato request?
(意図)What does the man mean when he says “Sounds good”?
(時間)What time will the meeting be held on Monday?

設問の先読みで注目すべきは、個別問題です。

何故なら、個別問題は回答を選ぶためのヒントが会話の中で一度しか読み上げられない可能性が高いからです。個別問題は集中して聞くようにしましょう。

また、設問3つのうち何番目の設問かも重要です。

1問目は会話の序盤、2問目は中盤、3問目は終盤で話題に出やすいので、それに合わせて、より集中力を高めることで、正答率が上がるからです。(後で紹介する「ゾーニング」の考え方)

全体問題も頭に入れておく必要はありますが、会話の中でヒントが複数あることが多く、比較的頭に残りやすいです。

【リスニング】TOEIC Part3&Part4の解き方のコツ

・聞くことに集中
・全て聞き取る姿勢を持つ
・設問の先読みで内容を推測する
・リズムを崩さない(時には設問を捨てる)
・ゾーニングを意識する

聞くことに集中(聞きながら解かない)

Part3とPart4の音声は約40~50秒流れますが、聞くことに集中してください。

音声を聞きながら設問を解くのはかなり高度な技術が必要で、どちらも中途半端になりがちです。

時間が足りなくなることを心配するかもしれませんが、会話文を聞き終わってから解いても、時間は間に合います。

全て聞き取る姿勢(頭に残すのは重要情報のみ)

一定の箇所だけ聞き取れば良いという考えは捨てて、流れる音声全てを聞き取る姿勢を持ちましょう。

例えば、「次に男性は何をしますか」という設問があったとしても、ヒントは女性の発言の中にある可能性もあります。

ただ、会話の内容全てを頭に残すのは困難ですので、設問を先読みしておいて、関係する部分だけを記憶するようにします。

意識してトレーニングすることで必ず身につけることができます。

設問の先読みで内容の推測

Part3とPart4で最も重要な解き方のコツは、設問の先読みです。

会話音声が再生される前に、予め何を聞かれるか、設問をチェックしておくことです。

設問の先読みのタイミングとしては次の表のうち、オ、カ、キの合わせて15秒程度と考えてください。

会話終了
ア)1つ目の設問(5秒程度)
イ)無音(8秒程度)
ウ)2つ目の設問(5秒程度)
エ)無音(8秒程度)
オ)3つ目の設問(5秒程度)
カ)無音(8秒程度)
キ)次の問題の説明(Question ~ through ~ refer to the following~)
このオ、カ、キの約15秒の間で、次の設問3つに目を通します。
Q. Where are the most likely the speakers?
A. *****
B. *****
C. *****
D. *****
Q. What does Mr. Kato request?
A. *****
B. *****
C. *****
D. *****
Q. What does the man mean when he says “Sounds good”?
A. *****
B. *****
C. *****
D. *****

選択肢を伏せ字(*****)にしているのは、先読みを身につける場合は、選択肢まで見る必要がないからです。

「先読み」の技術の初心者は、まずは設問だけに目を通すようにしましょう。

次第に慣れてきて、選択肢まで目を通す余裕が出来て、かつ選択肢の先読みが自分に合っている場合は、身につけると良いでしょう。(実際、私がリスニングで480点を獲った際も、選択肢までは先読みしませんでした)

リズムを崩さない(時には設問を捨てる)

ひとつの設問にこだわって、時間をかけてしまうと、先読みのリズムが崩れ、次の設問を3つ落としてしまう可能性があります。

そうならないよう、わからない問題は捨てる覚悟が必要です。

これだけ言っても、本番で1つの問題にこだわってしまうものなので、パッとすぐに答えが選べない場合にマークするものを予め決めておくと良いです。(迷ったら、必ずBの選択肢を選ぶなど、ルール化)

1つの設問にこだわるより、リズムを崩さない(先読みをする)ことを最優先にします。

ゾーニングを意識

ゾーニングとは、約40~50秒の音声をざっくりと序盤、中盤、終盤の3分割することです。

これが役に立つ理由は、3つある設問を解くヒントが、それぞれ順番通り、会話の序盤、中盤、終盤に来ることが多いからです。

1つ目の設問は序盤に、2つ目の設問は中盤に、3つ目の設問は終盤にそれぞれ意識を置いて会話を聞くことで、正答率はグッと高くなります。

ゾーニングの意識と設問の順番の関連づけができるようになると、集中するタイミングがわかり、かなり楽に答えを選べるようになります。

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まとめ

今回は、TOEICのリスニングパート、Part3とPart4の問題のパターンと解き方のコツをまとめてみました。

問題数もTOEICリスニングの中でも最も多い2つのパートですので、スコアを大きく左右します。

パターンと解き方のコツをしっかり理解して、TOEICに臨みましょう。

他のパートについては、「TOEIC900点獲得したのでPart別対策と解き方のコツまとめ【全パート】」でまとめています。

 

なお、TOEIC900点を達成した際に使用した教材「スタディサプリENGLISH」については、こちらの記事で紹介しています。

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