TOEICを無勉強(ノー勉・対策無し)で受けて何点取れたら合格点?
こうした疑問に答えます。
結論としては、TOEICを無勉強で受験すると、受験者の「英語力」次第で取れるスコアは変わります。また、何点取れば合格かは、あなたの立場や何を目的としているかで変わります。
例えば、TOEIC公開テストの平均点では、
大学生:565点
社会人:607点
というのがひとつの基準になります。
この記事では、TOEICの平均点以外の基準でも、受験者の背景別にTOEIC無勉強で何点取れるたら合格点か、考察してみます。
なお、TOEICのスコアは「英語力」と「TOEIC対策力」で決まります。
英語力は一朝一夕では向上しませんが、直前対策として「TOEIC対策力」は何とかできますので、以下の記事を参考にしてください。
関連記事 【諦めない】TOEIC試験1週間前の勉強法まとめ【7つの直前対策】
また、当サイトでおすすめしているTOEIC対策教材のレビューは以下の記事で読めます。
おすすめ 【TOEIC900取得】スタディサプリENGLISHの効果を評価&レビュー【口コミで人気】
高校生が無勉強でTOEICを受ける場合(平均点や英検との比較)
まず、TOEICの高校生受験者の平均点(2017年度)は以下のとおりです。
公開テスト | IPテスト | |
高校生平均 | 505点(29,167名) | 412点(31,306名) |
高校1年生平均 | No Data | 373点(4,418名) |
高校2年生平均 | No Data | 411点(10,061名) |
高校3年生平均 | No Data | 422点(16,827名) |
出典:TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2018 / 2017年度受験者数と平均スコア
IPテストは団体受験のため、英語やTOEICに関心の低い高校生でも受験しているので、平均点は伸びにくいです(高校生全体で412点)。
一方、公開テストは100点近く平均点が高いです。
個人でTOEICに申し込んで受験しているため、英語力に自信がある、TOEIC対策をしている高校生が多く平均点が505点となっています。
このため、無勉強でも500点を取れたら、TOEIC公開テストを受験する層の平均ですので、良い結果と言えるでしょう。TOEIC対策をすることで、更にスコアを伸ばせる可能性を秘めています。
関連記事 TOEIC初心者が初受験で600点獲得する勉強法とおすすめ教材
なお、英検2級(高校卒業レベル)を取得している場合は、TOEICで550~785点が目安とです。また、英検準2級(高校中級レベル)であれば225〜550点が目安になります。
各資格の比較については、英語4技能 資格・検定試験懇談会のWEBサイト「資格・検定試験CEFRとの対照表」でまとまっています。
ただ、TOEICについてはTOEIC SWのスコアを2.5倍換算で含められているので、「CEFR」という基準を軸に「TOEIC Program各テストスコアとCEFRとの対照表」で比較するのが良いです。
英検準2級合格:CEFRのA2(TOEIC 225〜550点)
もし、大学入試でTOEICのスコアを活用する場合、志望する大学によって必要スコアは変わります。
「TOEIC Listening & Reading Test 入学試験・単位認定における活用状況」を見ると、各大学でのスコアの活用状況がわかります。
自身の志望大学名を検索してみて、TOEICで何点取得していれば良いか確認してみましょう。
注意点として、「TOEIC Listening & Reading Test 入学試験・単位認定における活用状況」は最新になっていないので、必ず各大学のホームページで確認すること。特に、入試改革の関係で各大学の方針にも影響が出ているはずです。
大学生が無勉強でTOEICを受ける場合(センター試験、就活の基準、平均点と比較)
大学生がはじめてTOEICを受ける場合、センター試験の点数とTOEICスコアの関係が気になるでしょう。
かなりざっくりですが、センター試験(英語)で9割取れていれば、TOEICでは500~600点くらいは取れるでしょう。センター試験で8割だとTOEIC500点前後のイメージ。
ただ、TOEICではリスニングのウェイトがセンター試験よりも大きいので、リスニングが不得意な場合はTOEICスコアが伸びにくいです。
そして、大学生がTOEICを受ける一番の動機は就職活動です。
「【目標設定に役立つ】TOEIC点数とレベルの目安【5の視点で分析】」の記事でも紹介していますが、
国際部門でない社員でも 600点以上
ただし、国際部門に期待するTOEICスコアを900~990点と答えた企業は「11.1%」もあるので、志望する業界や企業のTOEICスコアの入社後の基準(昇進の条件になっているか等)を確認しておきましょう。
また、英語で仕事をしたいならTOEIC900点以上が安全圏です。ただし、TOEICスコア以上に本当の英語力が問われます。
もし、英語を使わない企業を志望していて、それでも履歴書に書けるスコアが欲しい場合は、TOEIC600点が目安になります。
なお、TOEICの大学生受験者の平均点(2017年度)は以下のとおりです。
公開テスト | IPテスト | |
大学生平均 | 565点(320,249名) | 449点(440,533名) |
大学1年生平均 | No Data | 433点(242,872名) |
大学2年生平均 | No Data | 447点(106,550名) |
大学3年生平均 | No Data | 485点(70,246名) |
大学4年生平均 | No Data | 514点(20,865名) |
出典:TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2018 / 2017年度受験者数と平均スコア
大学生の平均点についても、公開テスト(565点)とIPテスト(449点)の差が100点以上開いています。
高校生と同じで、IPテスト(団体受験)を受ける層には、英語やTOEICに関心の高くない受験者も含まれているため、個人で申し込む公開テストよりも平均点が低くなります。
社会人が無勉強でTOEICを受ける場合(平均点や昇進・転職活動用のスコア)
社会人のTOEIC平均点は607点です。
出典:TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2018 / 2017年度受験者数と平均スコア
趣味でTOEICを受けるなら、無勉強で600点取れれば平均点ですので悪くない結果です。
学生時代に英語が得意だったり、短期でも留学経験があれば取得できる点数です。
ただ、転職活動でTOEICスコアを履歴書に書く場合は事情が変わってきます。
『「上場企業における英語活用実態調査 2013年」報告書(PDF)』によると、「グローバル化に伴う業務遂行に必要なTOEICスコア(国際部門)」としてTOEIC750点(平均)とされています。
ただ、大学生の時にも触れましたが、このTOEIC750点は「平均」ですので、実は国際部門に期待するTOEICスコアを900~990点と答えた企業は「11.1%」もありました。
つまり、TOEICスコアを強みにして転職活動するなら、900点以上取得しておかないと足切りされてしまう可能性があります。この傾向は、社会人採用の方が新卒採用よりも強くなります。
また、実体験としてもTOEIC900点を取得して転職サイトに登録してから、外資系企業や日系グローバル企業などの魅力的な求人オファーを受けることが多くなりました。
関連記事 【1ヶ月で達成】TOEIC900点達成する独学勉強法【おすすめ教材】
海外滞在経験者、帰国子女が無勉強でTOEICを受ける場合(平均点と比較)
最後に、海外に長期間滞在舌経験のある方や、帰国子女が無勉強でTOEICを受けた場合を考えてみます。
「TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2018 / 2017年度受験者数と平均スコア」でもある「英語を主言語とする国に滞在した経験はありますか」というアンケートとTOEICスコア結果については以下のとおりです。
アンケート回答 | TOEIC 平均点 |
滞在経験なし | 447点(277,412名) |
6か月未満 | 531点(122,064名) |
6か月〜1年 | 664点(15,511名) |
1年〜2年 | 660点(7,383名) |
2年以上 | 712点(14,404名) |
個人的には、6か月〜2年滞在していても、平均点がTOEIC660点程度というのは驚きです。
確かに、単に滞在しているだけでは英語力は伸びません。家族の都合で海外生活していたが、日本人コミュニティ内のみだった場合なども含まれていることを考えると、仕方がないかなと思います。
また、親の都合で海外で長く生活して、中学・高校で日本に帰国した場合も、なかなかTOEICの点数は伸びにくいでしょう。例えば、こちらのTOEIC Listening & Reading Test体験談の記事 でも、海外で生まれて13歳で帰国された方は初受験で700点だったようです。
TOEICはビジネス英語ですので、中高生で海外生活をしても、なかなかTOEICに出るような表現に触れる機会は多くないので仕方がないと思います。
ただ、大学(英語圏)に長期留学したり、大学くらいまで過ごした帰国子女であれば、無勉強でもTOEIC900点前後は叩き出せるのではないかと思います。(あくまで個人的な見解ですが)
結論:TOEICに無勉強で何点取れたら合格点?
結論としては、高校生・大学生・社会人別に、何点取れたら合格点かをまとめてみます。
・TOEIC平均点(高校生)は505点
・英検2級(高卒レベル)で550〜785点
・大学受験で使えるTOEICスコアは志望校次第
・センター試験(英語)で9割取れたらTOEICで500〜600点
・就職活動ではTOEIC600点がスタートライン
・TOEIC平均点(大学生)は565点
・TOEIC平均点(社会人)は607点
・転職活動で使えるのはTOEIC700点がスタートライン
・TOEIC900点以上あると魅力的なオファーも
なお、TOEICを無勉強で受けるということは、自分の純粋な英語力だけで戦うという厳しいものです。
TOEICのスコアは、「英語力」✕「TOEIC対策力」でスコアが決まります。
試験直前でも何とかなるのは「TOEIC対策力」です。
関連記事 【諦めない】TOEIC試験1週間前の勉強法まとめ【7つの直前対策】
また、当サイトでおすすめしているTOEIC対策教材は「スタディサプリENGLISH」です。
教材選びに迷っている場合は、こちらの記事を参考にしてください。
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