TOEIC Part5は短文穴埋め問題、Part6は長文穴埋め問題で、主に文法の知識を問われるPartです。
Part5とPart6で身につけた文法や語彙(単語)の知識は、リーディングパートだけでなく、リスニングで音声をすぐに理解するすること、Part3とPart4で有効な「先読み」のテクニックにも役立ちます。
比較的対策がしやすいPartですので、TOEIC初心者はまず得点源にしたいです。
なお、サイト管理人がTOEIC900点を達成した時に使った教材は「スタディサプリENGLISH」です。詳しくは、「【TOEIC初心者】スタディサプリENGLISHの評判レビュー【900点】」の記事で紹介しています。
【リーディング】TOEIC Part5 文法問題とは(概要)
・30問出題
・語彙問題が4割
・残る6割が文法問題
Part5は短文穴埋め形式
TOEICリーディングセクション最初のPart5は、短文穴埋め形式です。
例題
(A) by
(B) until
(C) with
(D) to
このように、短文で空欄(下線)部分に適切なものを選択肢4つの中から選ぶ問題です。
この文章では、「市内のそのビルの建設プロジェクトは、4月10日までに完了する予定です。」という意味が通るようにするために、4つの選択肢(前置詞)から選ぶことになります。
例題では、意味から期限を示すbyが適切ですので、(A)を選ぶことができれば正解になります。
※この例題は当サイト(TOEIC Biz)のオリジナル問題で、実際のTOEICの問題とは関係がありません。TOEIC問題のイメージをつかんでいただくための例題ですので、TOEIC問題との乖離(かいり)や文法的な間違い等がある可能性があります。
Part5は30問出題
Part5は語彙(単語)問題が約4割
どれだけ受験英語で文法が得意でも、TOEIC特有の語彙(単語)の対策をしていないと、Part5で高得点は取れません。
このことを知らずに、「文法対策」ばかりに時間をかけて、Part5で高得点が取れない!なんてことにならないように注意が必要です。
残る約6割が文法問題
文法問題のうち、品詞・前置詞・動詞問題が半分以上を占めると言われています。
この3つの中に苦手意識がある場合は、優先して勉強しておいた方が良いでしょう。
残るは代名詞、比較級、副詞、接続詞といった問題が出題されます。
Part5で高得点を取るためには苦手なままではいけませんし、リーディングだけでなくリスニングでも必要な知識ですので、最終的には全ての文法問題の対策を怠らないようにしましょう。
【リーディング】TOEIC Part6 長文穴埋め問題(概要)
・16問出題(12問はPart5と同じ知識で溶ける)
・4長文×4箇所の穴埋め
Part6は長文穴埋め形式
感覚としては、Part5の短文穴埋め問題(文法・語彙問題)とPart7の長文問題が混ざり合ったものと理解して良いです。
必要な文法・語彙の知識は、Part5で問われるものと同じですので、Part5と同じ勉強が有効です。
Part6は、16問出題と少ないが、お得なパート
Part6では、合計16問出題されます。
Part6は、4長文×4箇所の穴埋め
Part6では、4つの長文が出題されます。ひとつの長文に4箇所の穴埋めがあります。
4つの穴埋めのうち、1つが文中に入る一文を選択する問題で、残る3つがPart5と同じ知識で解ける問題です。文中にはいる一文を選択する問題は、文中のどこにはいるか(1、2、3、4番目のどこか)は、決まっていません。
TOEIC Part5&Part6 解き方のコツ【リーディング】
・スピードを意識して解く
全文読む
以前は、全文を読まなくても空欄箇所の前後2~3単語を見るだけで解ける問題が多かったですが、高度なヒッカケ問題が増えてきており、全文を読まないと適切な選択肢を選べなくなりました。
Part6については、長文全部に目は通し、空欄の前後は特に集中して正確に読む意識を持っておくと良いでしょう。
スピードを意識して解く
また、Part5とPart6において、時間をかけてじっくり解いた場合も、テンポ良く解いた場合も、正答率は大きく変わらないというデータもあります。
具体的な時間配分は、Part5とPart6を20~25分で解きます。
Part5、Part6と順に解く場合は、14:05に終われば良し、14:10を過ぎると遅れ気味という感覚を持ちましょう。
TOEIC Part5&Part6 勉強法【リーディング】
・1000問解けば正答率もスピードも上がる
・問題の再利用を意識する
・語彙問題に集中して取り組む
・トレーニング法は「解く&音読」
文法が苦手な場合は基礎文法を復習
学校教育、受験対策で文法中心に勉強してきた日本人は、基礎文法ができている方が多いです。
1000問解けば正答率もスピードも上がる
1,000問で十分なトレーニングを積めばTOEICに出題されるPart5とPart6の文法問題は、見たことのある問題ばかりになります。
TOEICのPart5とPart6は短時間で正確に解けるようになり、Part7の長文問題に十分な時間を残すことができます。
問題の再利用を意識する
実は、TOEICでは同じ問題が何度も使用されています。場合によっては、選択肢の順番まで同じこともあります。
だからこそ、1,000問でトレーニングすることで、TOEIC本番で見たことのある問題ばかりになり、簡単に問題が解けるようになるのです。
語彙問題に集中して取り組む
どんなに大学受験対策で単語を完璧にしていても、TOEICの単語までカバーできていない可能性があります。
TOEIC用の単語帳をパラパラと眺めて、自分が知らない単語ばかりが並んでいる場合は、一度単語を覚える勉強を集中して取り組みましょう。
トレーニング法は「解く&音読」
具体的なトレーニング方法を紹介します。
(2)時間無制限で解く
(3)解答解説を見て解き方を理解する
(4)全文を精読する(文構造理解と単語調べ)
(5)音読する
(6)一つの問題集を繰り返す
まずは時間を意識して、スピード感を持って解きます。(2)時間無制限で解く
時間を意識して解いた後は、時間をかけてゆっくり解きます。(3)解答解説を見て解き方を理解する
注意するのは、答え(回答)を覚えるのではなく、「問題の解き方」を覚えることです。
例えば、選択肢に前置詞が並んでいる問題で、意味が「~までに」の意味だから「by」が正解と思っていると、「until」が答えになるケースで間違えることがあります。
(4)全文を精読する(文構造理解と単語調べ)
解答解説を見て解き方を理解した後は、文章全てを精読します。
主語+動詞+目的語といった文章構造を確認し、知らない単語の意味と品詞、発音を調べます。
文の意味を正確に理解できれば、精読できていることになります。
(5)音読する
精読をした後、最後に必ず音読をします。
途中が噛んだりすることなく、自然にサラサラと発音できるようになるまで、繰り返し音読します。
(6)一つの問題集を繰り返す
何回繰り返すのが良いのか、正解はありません。あえて言えば、目安として5周は繰り返します。
特に、初めて集中して取り組む問題集であれば、①~⑤のトレーニングを5周は繰り返すことで、かなりの力がつきます。
5周しても間違える問題が多ければ、10周しても良いです。
そして、必ずTOEIC試験の直前には、全体の復習、苦手問題の再確認を行ってください。
まとめ
今回は、TOEIC Part5とPart6の問題パターン、解き方のコツ、勉強法を紹介しました。
リーディングパートの序盤にあるPart5とPart6のパターンを理解して、紹介した勉強法に沿ってトレーニングを繰り返し、リーディングのスコアアップだけでなく、リスニングにも役立つ文法の知識と語彙(単語)を身につけてください。
他のパートについては、「TOEIC900点獲得したのでPart別対策と解き方のコツまとめ【全パート】」でまとめています。
なお、管理人は、TOEICで900点を獲得しています。
その時のリーディングスコアは420点と決して高くはありませんが、リスニングスコアは480点を達成できたのは、間違いなくスタディサプリという教材のお陰です。
この教材では、TOEICの各パートの対策はもちろん、基本的な英文法の復習もできます。
楽しくTOEIC対策の勉強ができる教材ですので、TOEICを初めて受ける方にもハイスコアを目指している方にもオススメです。
「スタディサプリENGLISH」については、こちらの記事で紹介しています。
【TOEIC初心者】スタディサプリENGLISHの評判レビュー【900点】