【TOEIC Part1勉強法】写真描写問題の出題パターン 解き方のコツ

TOEIC Part1 写真描写問題 解き方のコツ リスニング対策

TOEICのPart1は、出題数は6問と少ないですが、一番始めに出題されることから、気持ちの面でも極めて重要なパートです。

この記事では、Part1の特徴やパターンを紹介しながら、問題を解くコツや勉強法、そしてメンタルコントロールまでお伝えします。

なお、サイト管理人がTOEIC900点を達成した時に使った教材は「スタディサプリENGLISH」です。詳しくは、「【TOEIC初心者】スタディサプリENGLISHの評判レビュー【900点】」の記事で紹介しています。

【リスニング】TOEIC Part1 写真描写問題とは(概要)

・全6問出題(説明音声が4つから一つ選ぶ)
・場面はオフィス内や街中
・ハイスコアの人でも間違える難問あり

全6問出題

2016年以前の旧形式では、全10問出題されていましたが、新形式では6問に減りました。

このため、Part1を軽視する人も多いのですが、TOEICの一番はじめのパートでつまづくと、後の問題にモチベーション面で影響します。

説明する音声が4つ(A,B,C,D)流れ、写真の説明として適切なものを1つ選びます。このセットが6つ(写真が6枚)あるのが、Part1です。

場面はオフィス内や街中

出題される写真は、
・ビジネスの場面(オフィス内)
・日常生活(街中やレストラン等)
と大きく2つのパターンがあります。
写真に使われる場面は決まっていて、予想できない写真が出てくることはないです。

 ハイスコアの人でも間違える難易度の高さ

写真もパターンが決まっていて、英文もシンプルですが、引っかけるような選択肢がありますので、注意しないとTOEIC860以上の人でも間違えます。

会場の雰囲気で、周り全員が出来ているように感じるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

Part1は難易度が高いため、わからない問題があっても気にしない&切り替えるメンタルコントロールが必要です。

【リスニング】TOEIC Part1 写真のパターン類型と着目ポイント

・ヒト
・モノ
・乗り物
ざっくり分類すると、「ヒト」「モノ」「乗り物」の3パターンが出題されます。
それぞれ、どんな写真が出題されるかと、どこに注目すれば良いか分析してみます。

ヒトの写真

ヒトが出てくる写真では、一人の場合もあれば、複数人(二人以上)の場合もあります。
例題

※実際のTOEICでは、写真は白黒(モノクロ)です

流れる英文例
A)People are walking along the river.(人々が川沿いを歩いています)→×
B)The bench is unoccupied.(ベンチが空いています)→◯
C)The road is being swept by a woman.(道が女性によって掃除されています)→×
D)The bench is surrounded by trees.(ベンチは木々に囲まれています)→×
ヒトが出てきても、モノに着目して正答を選ぶ必要がある場合もあります。
A)のように、もっともらしい英文かと思わせつつ、最後に誤った情報(写真は川沿いではないので)を出してきたりします。

モノの写真

オフィスのデスクやレストランのテーブルに、いろいろなモノ(食器、パソコン、書類、文具等)が置かれていたりします。
例題
※実際のTOEICでは、写真は白黒(モノクロ)です
流れる英文例
A)Some items are situated on the table.(いくつかのモノがテーブルに置かれています)→×
B)Furniture are being used.(家具は使われているところです)→×
C)The tables are surrounded by some chairs.(テーブルがいくつかの椅子に囲まれています)→◯
D)Some tools are hanging from the ceiling.(道具が天井からぶら下がっています)→×

モノの写真描写問題では、すぐにわかるような名詞ではなく、総称を表す名詞が使われます。

この総省の名詞を聞き取って脳内変換し、写真に写っている具体的なモノに置き換えられるようにしましょう。

Furniture(家具) → Table(テーブル)やChair(椅子)など

このあたりの名詞は、問題を解いて知らなかったら、1つずつ覚えていきましょう。

乗り物の写真

乗り物の写真では、車や自転車などが出てきます。

例題

※実際のTOEICでは、写真は白黒(モノクロ)です(暗い写真なのでほぼ白黒ですが)

流れる英文例
A)Vehicles are parked side by side.(乗り物が隣り合って駐車されています)→◯
B)A man is standing by a car.(男性が車の近くに立っています)→×
C)Some devices are being unloaded from the cars.(車から機械が積み降ろしされているところです)→×
D)A man is using tools outside.(男性が外で道具を使っています)→×

乗り物問題では、最低でもvehicle(乗り物)という単語は押さえておいた方が良いでしょう。

英文の特徴(TOEICリスニング問題 Part1)

・シンプルな構文が多い
・時制と態が聞き分けられると楽に
・頻出単語をおさえると処理しやすい
・動詞の聞き取りがキモ
・音の消失、連結の聞き取りが難しい
・意外なところを描写される

シンプルな構文が多い

 他のパートと比較するとPart1は、難しい構文は出題されません。
主語+動詞+目的語+α

という、シンプルな構文が多いのが特徴です。

例文 A woman is watering the lawn in the garden.
(女性が庭で芝生に水やりをしています)

というような、
・主語(a woman)
・動詞(is watering)
・目的語(the lawn)
・+α(in the garden)
が明確にわかります。

時制と態を聞き分けられると楽に

Part1を難しくしている要因の1つが、時制と態の聞き分けが難しいことです。

態:能動態、受動態

 

例えば、先ほど例に挙げた文章ですが、受動態で表現されると、同じ意味でも聞き取りは一気に難しくなります。

能動態 A woman is watering the lawn in the garden.
受動態 The lawn is being watered in the garden.

受動態でもすぐに聞き取れるようになるには、トレーニングが必要です。

また、時制も聞き分けるポイントになります。

例題

※見えないかもしれませんが、meeting roomのドアと思ってください

現在形 The door is open in the meeting room.

または
現在完了形 The door has been open in the meeting room.

であれば正解ですが、

現在進行形 The door is being opened by a man.

は不正解となります。

こんなの間違えないだろうと思うかもしれませんが、難しい単語が使われるとパニックになり、時制や態まで注意が向かなくなるものです。

頻出単語を押さえると処理しやすい

TOEICには頻出単語があり、これまで大学受験や英検対策で勉強してきても、カバー出来ていない単語に出会います。

例えば、先ほどの例文で、waterという単語に「水やりをする」という動詞の意味があると知らないと、正答を選ぶのは難しいです。

The lawn is being watered in the garden.

 

特に受動態になるとわかりにくいですし、出だしのthe lawnという単語を聞き逃して、waterが「水やりする」という意味の動詞と理解できなかったりすると、コップもペットボトルもないし、「水」は関係ないと思って、解答から除外することでしょう。

この他に、名詞であればモノの総称系を表すものをおさえておきましょう。
・車 → vehicle(乗り物)
・椅子、テーブル → furniture(家具)
・パソコン → device(機器)
・ノコギリ、トンカチ → tool(道具)
・ギター、ドラム → instrument(楽器)

動詞の聞き取りがキモ

 TOEICでは、大学受験では見慣れない単語が出てきますが、動詞に関しても頻出単語をおさえておくことで、聞き取りが非常に楽になります。

以下の文章で見ると簡単な単語に見えますが、Part1の短い文でいくつもの文章が流れていくパートでは、一瞬でも気を許すと聞き取れず、あっという間に終わってしまう可能性があります。

出題されやすい単語をピンポイントで抑えておくと、Part1が一気に楽になります。
・hang (ぶら下がる)
・situate(設置する)
・pile(積み重ねる)
・install(設置する)
・mount(据える)

音の消失、連結の聞き取りが難しい

Part1の短文だからこそ難しいのが、音の消失や音の連結の聞き取りです。

英語特有の音の消失、連結を知らないでTOEICを受けると、あっという間にPart1の6問は終わってしまいます。

音の消失、連結のパターンは無数にあり、全てをここで紹介できません。

しかし、TOEICに特化した教材を使って対策、具体的には「ディクテーション」のトレーニングをすることで、必ず聞き取れるようになります。(後で詳しく説明します)

意外なところを描写される

Part1で流れる英文の特徴として、必ずしも写真の中心に見えるものを描写するとは限らないです。
そこが答えになるの?という意外な箇所を描写されることがあります。
例題

※実際のTOEICでは、写真は白黒(モノクロ)です

この絵を見て普通に想像できるのは、船に関する描写が出てくる英文です。
普通に想像する描写
Some ships are docked in a harbor.(船が港にとまっています)

しかし、実際には、船に触れられないような意外な形での描写が正解になることがあります。

たとえば、
意外な描写
The scenery is reflected on the water.(海に景色が映っています)

という描写が正解になると、慣れていないと選択肢から選ぶのは難しいでしょう。

ただ、意外な描写もパターンが決まっていますので、慣れればそれほど怖くはありません。

TOEIC Part1 解き方のポイント、心構え(メンタル)【リスニング】

・消去法で解く
・集中を切らない(メンタルコントロール)

消去法で解く

ハイスコアでも英文が4つ流れて、一発でコレと答えを選べることはあまりないです。
多くの人が、もやもやした気分を抱えながら、「コレっぽい」ものを回答で選んでいます。

違うと判断できるものを切っていく「消去法」で答えを選んでいます。

消去法で解く手順
≪Part1を消去法で解く手順(例:選択肢Bが正解の場合)≫
(1)英文Aが流れる前、鉛筆をマークシートのAのところにスタンバイ。
(2)英文Aが流れて、違うと思ったら鉛筆をマークシートのBのところへ移動
(3)英文Bが流れて、正解ぽいと思ったら(違うと思わなければ)、鉛筆をマークシートBのところのまま、動かさない
(4)英文C、英文Dが流れ終わり、どちらも違うと思えたら、マークシートBを塗る

TOEICの試験会場では、4つの英文が流れ終わる前に、他の受験者がマークシートの回答を選び、マークシートを塗る音が聴こえるかもしれません。

しかし、ハイスコアの人でも、消去法で(もやもやしながら)回答を選んでいますので、必ず英文を4つ聞き終わってから、回答を選ぶようにしてください。

集中力を切らない(メンタルコントロール)

Part1は、ハイスコアの人でも数問間違える可能性のある、難易度の高いパートと理解しておきましょう。
そうすれば、わからない問題が数問あったとしても、決して集中力は切れません。

 

また、はっきりした根拠をもって選択肢を選べることはマレで、消去法で回答を選ぶものだと思えば、もやもやしながら回答を選んでいても「こんなものだ」と思えます。

 

Part1は、周囲のモチベーションが高く、緊張感のある雰囲気が保たれていて、周囲が出来ている、自分だけ出来ていないように感じるかもしれません。

しかし、決してそんなことはなく、ほとんどの人が間違えていますので、集中力を切らないよう、メンタルコントロールをするようにしましょう。

TOEIC Part1 勉強法【リスニング】

・質の高いTOEIC問題を解く
・勉強量の目安はテスト10回分
・トレーニングはディクテーションが中心

質の高いTOEIC問題を多く解く

TOEICのスコアアップを目指すのであれば、質の高いTOEIC問題を多く解く必要があります。
問題集の著者が、今現在もTOEICを受験していて、最新の問題傾向をおさえているかが重要です。

 

TOEICの問題は公開されていないため、最新の傾向を知らなければ、問題は作れません。
受験しなければ傾向を知ることをできないのです。
TOEIC本の著者は、毎回TOEICを受験し、何度も出題される問題パターンを把握して問題集を作成しています。

 

また、TOEICのスコアアップを目指すのであれば、TOEICに特化した参考書を使うべきです。
インターネット上の動画や、他の英語試験の対策本を使って勉強することは、英語力の底上げには役に立ちます。
しかし、TOEIC対策に特化した参考書を使う方が近道です。

必要な勉強量の目安はテスト10回分

スコアアップに必要な勉強量は、TOEICテスト10回分を目安にしてください。

元のTOEICスコアや英語力次第ですが、10回分取り組めば、ワンランク上のスコアに上がれると思って良いです。

TOEIC Part1であれば6問×10回分=60問
これだけやれば、このパートの出題傾向を押さえることができますし、耳も慣れてきます。

 

しかし、単に問題を解いて、答え合わせをして、解説を読むという勉強法では、絶対に力はつきませんので、いますぐやめましょう。

 

本文を徹底的に聞きこむトレーニングとして「ディクテーション」が最適です。

トレーニング手順(ディクテーションが中心)

具体的なトレーニング手順を説明していきます。
Part1対策では、ディクテーションのトレーニングが中心となります。

 

ディクテーションとは、聞いた音声を「書き取り」することです。
英語特有の音の繋がりや音の消失に慣れるのに非常に効果的なトレーニングです。

具体的には、次の手順でトレーニングを進めていきます。

(1)問題を解く(時間を測って)。
(2)答えを見ずにもう一度解く。わからなければ、何回、何十回と繰り返す(時間無制限)。
(3)完璧に聞き取れたorもう限界(わからない)となったら、答え合わせをする。
(4)英文を見ずにディクテーションする。
(5)ディクテーション後、初めて英文を見る。
(6)精読する。構文を確認して、知らない単語をおさえる。
(7)英文を繰り返し聞き直す。
これだけやると、場合によっては1問あたり10分程度かかります。
一時間かけても、TOEICテストPart1の1回分しか終わらないということもあるでしょう。

 

それでも、このトレーニング手順を絶対に手抜きしないでください。

必ず、何回も音声を聞く、ディクテーションする、精読する、ということを、1つずつやっていきましょう。

なお、ディクテーションのトレーニングを効果的にするのに役立った教材については「【TOEIC初心者】スタディサプリENGLISHの評判レビュー【900点】」で紹介しています。

まとめ

この記事では、TOEICの最初のリスニングパートであるPart1「写真描写問題」の出題パターン、解き方のコツ、そして勉強法を紹介しました。

改めてまとめておきます。

<TOEIC Part1 写真描写問題の特徴>
・全6問出題(説明音声が4つから一つ選ぶ)
・場面はオフィス内や街中
・ハイスコアの人でも間違える難問あり
・写真のパターンは、ヒト、モノ、乗り物

<TOEIC Part1 英文の特徴>

・シンプルな構文が多い
・時制と態が聞き分けられると楽に
・頻出単語をおさえると処理しやすい
・動詞の聞き取りがキモ
・音の消失、連結の聞き取りが難しい
・意外なところを描写される

<TOEIC Part1 の勉強法>

・質の高いTOEIC問題を解く
・勉強量の目安はテスト10回分
・トレーニングはディクテーションが中心

 

なお、リスニング対策に効果絶大のディクテーションのトレーニングをするためには、音声再生する機器(スマホや音楽プレイヤー)のほか、紙とペンを用意する必要があります。

しかし、スタディサプリENGLISHであれば、ディクテーションのトレーニングがスマホ1台で完結します。

スタディサプリENGLISHについては、こちらの記事で紹介しています。

 

また、他のパートについては、「TOEIC900点獲得したのでPart別対策と解き方のコツまとめ【全パート】」でまとめています。

 

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